1929年5月31日、ポーランド系の両親の元にイスラエル、ティベリアにメナヘム・グローバスとして生まれる。イスラエル空軍のパイロットとなり、1948年に愛国的理由から姓をゴーランに変える。退軍後はイギリスの舞台学校で学び、ロジャー・コーマン監督作『ヤングレーサー』の助監督をしたことがきっかけとなり本格的に映画作りに参入。従弟のヨーラム・グローバスとNoah Films を立ち上げ、1963年に『エルドラド El Dorado』を初監督する。ゴーランの役割はプロデューサー、クリエイティヴ・パートナーで、グローバスは財務担当であった。Noah Films製作の『Sallah』が1965年のアカデミー賞の外国語作品にノミネートされ、ゴールデン・グローブ賞を受賞したことで、彼らは世界的に注目されることになった。
ハリウッド進出という彼らの夢が叶うのは、それから10数年後のことである。70年代後半の『サンダーボルト救出作戦』(1977年)や『グローイング・アップ』(1978年)といった映画のヒットを受け、ハリウッドのインディペンデント製作会社キャノンを買収。製作、配給、興行を含めた総合的な映画会社として、ハリウッドにキャノン帝国を作り上げることとなった。しかしそれは長くは続かず、80年代末の実質的なキャノンの倒産を経て、ゴーランはグローバスとも別れ、21st Century Picturesを設立して独自の映画作りを続ける。そこでもゴーランは多数の映画を製作、『バトルガンM-16』(1989年/J・リー・トンプソン監督)や『キャプテン・アメリカ/帝国の野望』(1990年/アルバート・ピュン監督)といったヒット作も生んだが、会社は90年代半ばで閉じられた。 その後2000年代に入っても多くの作品を作り続け、2014年8月8日、テルアビブにて死去した。

1941年9月4日、ティベリア生まれ。メナヘム・ゴーランの従弟で、25歳の頃ゴーランのパートナーとなる。ゴーランが監督も含めた映画作りを引き受ける傍らで、その映画作りの資金面を担当。70年代末のハリウッド進出にあたっては、資金作りの面できつい洗礼を浴びるも、低予算映画を大量に作り続けることで財を成し、80年代半ばにはハリウッドを席巻するまでにした。
ゴーランと共に買収して巨大会社へと仕立て上げたキャノン・フィルムズは、しかし間もなく財政破綻していく。その経営危機にあたって、それでもこれまでのように自由な映画作りを続けようとするゴーランと決裂。以降、独立して活動の拠点をイスラエルに移し、映画製作を続けている。
ゴーランとの決裂後のプロデュース作品には、『トビー・フーパーのナイトテラー』(1993年/トビー・フーパー監督)、『チャック・ノリスin ヘルバウンド/地獄のヒーロー5』(1993年/アーロン・ノリス監督)、『デザート・スコルピオン』(2000年/ジョセフ・ジトー監督)などがある。

デニス・フリードランドとクリストファー・C・デューイによって1967年に設立されたキャノン社を、79年にゴーランとグローバスが買収。その後はふたりの製作方針により、低予算のさまざまなジャンルの映画を次々に製作。その中で『地獄のヒーロー』(1984年/ジョセフ・ジトー監督)、『ブレイクダンス』(1984年/ジョエル・シルバーグ監督)、『デルタ・フォース』(1985年/メナヘム・ゴーラン監督)などのヒット作を生み、更に勢いは加速、86年には年間製作本数が46本となるなど、ハリウッドのメジャー会社をも遥かにしのぐ製作体勢を築き上げた。その一方で、ジョン・カサヴェテス『ラヴ・ストリームス』(1984年)、ロバート・アルトマン『フール・フォア・ラブ』(1985年)、ジャン=リュック・ゴダール『ゴダールのリア王』(1987年)などシネフィル向けの小規模映画も手がけ、映画製作における懐の深さもみせた。
しかし80年代末になると財政が悪化。実質的な倒産状態になったが、フランスのパテ社の援助を得てかろうじて存続。しかしそこにおいてもゴーランはこれまで通りの映画作りを続けようとし、財政面を受け持つグローバスと衝突。自由な映画作りを求めてゴーランはキャノン社を辞め、グローバスとは袂を分かつことになる。その後もグローバスはキャノンでの映画製作を続けるが、94年に倒産。キャノン社はMGMに統合された。

1981年
『ロサンゼルス Death Wish II』
監督:マイケル・ウィナー
『チャタレイ夫人の恋人 Lady Chatterley's Lover』
監督:ジュスト・ジャカン
1982年
『グローイング・アップ/ラスト・バージン The Last American Virgin』
監督:ボアズ・デヴィッドソン
1983年
『グローイング・アップ4/渚でデート Private Popsicle』
監督:ボアズ・デヴィッドソン
『サハラ Sahara』
監督:アンドリュー・V・マクラグレン
1984年
『ラヴ・ストリームス Love Streams』
監督:ジョン・カサヴェテス
『地獄のヒーロー Missing in Action』
監督:ジョセフ・ジトー
『マリアの恋人 Maria’s Lover』
監督:アンドレイ・コンチャロフスキー
『ニンジャ NINJA III: The Domination』
監督:サム・ファーステンバーグ
1985年
『スペース・バンパイア Lifeforce』
監督:トビー・フーパー
『スーパー・マグナム Death Wish 3』
監督:マイケル・ウィナー
『暴走機関車 Runaway Train』
監督:アンドレイ・コンチャロフスキー
『ロマンシング・アドベンチャー/キング・ソロモンの秘宝 King Solomon’s Mines』』
監督:J・リー・トンプソン
『地獄のコマンド Invasion U.S.A』
監督:ジョセフ・ジトー
『フール・フォア・ラブ Fool for Love』
監督:ロバート・アルトマン
『アメリカン忍者 American Ninja』
監督:サム・ファーステンバーグ
『デルタ・フォース The Delta Force』
監督:メナヘム・ゴーラン
1986年
『コブラ Cobra』
監督:ジョルジ・パン・コスマトス
『スペースインベーダー Invaders from Mars』
監督:トビー・フーパー
『悪魔のいけにえ2 The Texas Chainsaw Massacre 2 』
監督:トビー・フーパー
『デス・ポイント/非常の罠 52 Pick-Up』
監督:ジョン・フランケンハイマー
『必殺マグナム Murphy's Law』
監督:J・リー・トンプソン
『オテロ Otello』
監督:フランコ・ゼフィレッリ
1987年
『オーバー・ザ・トップ Over the Top』
監督:メナヘム・ゴーラン
『スーパーマン4/最強の敵 Superman IV: The Quest for Peace 』
監督:シドニー・J・フィーリー
『ダンサー Dancers』
監督:ハーバート・ロス
『バーフライ Barfly』
監督:バーベット・シュローダー
『ゴダールのリア王 King Lear』
監督:ジャン=リュック・ゴダール
『ブラドッグ/地獄のヒーロー3 Braddock: Missing in Action III』
監督:アーロン・ノリス
『バトルガンM-16 Death Wish 4: The Crackdown』
監督:J・リー・トンプソン
1988年
『死海殺人事件 Appointment with Death』
監督:マイケル・ウィナー
『メッセンジャー・オブ・デス Messenger of Death』
監督:J・リー・トンプソン
『エイリアン from L.A. Alien from L.A.』
監督:アルバート・ピュン
『マニフェスト Manifesto』
監督:ドゥシャン・マカヴェイエフ
1989年
『サイボーグ Cyborg』
監督:アルバート・ピュン
1990年
『デルタフォース2 Delta Force 2: The Colombian Connection』
監督:アーロン・ノリス
1993年
『チャック・ノリスin ヘルバウンド/地獄のヒーロー5 Hellbound』
監督:アーロン・ノリス

1963年
『エル・ドラド El Dorado』
監督・脚本・出演/イスラエル
1964年
『Shemona B'Ekevot Ahat』
監督・プロデューサー/イスラエル
『Einer spielt falsch』
監督・プロデューサー/イスラエル・西ドイツ
1966年
『Dalia Vehamalahim』
監督/イスラエル
1967年
『Fortuna』
監督・プロデューサー・脚本/イスラエル・フランス
1968年
『Tevye and His Seven Daughters』
監督・プロデューサー・脚本/イスラエル・西ドイツ
1969年
『What's Good for the Goose』
監督・脚本/イギリス
『Margo Sheli』
監督・プロデューサー・脚本/イスラエル
1970年
『特攻決戦隊 Attack at Dawn』
監督・プロデューサー・脚本/イスラエル
『Lupo!』
監督・プロデューサー・脚本/イスラエル
1971年
『Katz V'Carasso』
監督・脚本/イスラエル
『Malkat Hakvish』
監督・プロデューサー・脚本/イスラエル
1972年
『Shod Hatelephonim Hagadol』
監督・脚本/イスラエル
『999 Aliza: The Policeman』
監督・プロデューサー・脚本/イスラエル
『Escape to the Sun』
監督・プロデューサー・脚本/イスラエル・フランス・西ドイツ
1974年
『Kazablan』
監督・英語版編集・プロデューサー・脚本/イスラエル
1975年
『暗黒街の顔役 Lepke』
監督/イスラエル・アメリカ
『MR. ダイヤモンド Diamonds』
監督・プロデューサー・脚本/イスラエル・アメリカ・スイス
1977年
『サンダーボルト救出作戦 Mivtsa Yonatan』
監督・プロデューサー・脚本/イスラエル
1979年
『ルブリンの魔術師 The Magician of Lublin』
監督・プロデューサー・脚本/イスラエル・西ドイツ
1980年
『アップル The Apple』
監督・プロデューサー・脚本/アメリカ・西ドイツ
1981年
『燃えよNINJA Enter the Ninja』
監督・プロデューサー/アメリカ
1984年
『黄昏のブルックリン・ブリッジ Over the Brooklyn Bridge』
監督・プロデューサー/アメリカ
1986年
『デルタ・フォース The Delta Force』
監督・プロデューサー・脚本/アメリカ・イスラエル
1987年
『オーバー・ザ・トップ Over the Top』
監督・プロデューサー/アメリカ・イスラエル
1988年
『ハンナ・セネッシュ Hanna's War』
監督・プロデューサー・脚本/アメリカ
1989年
『三文オペラ Mack the Knife』
監督・エグゼクティヴ・プロデューサー・脚本、他/オランダ
1992年
『ダッチ・シュルツ/仁義なき戦い Hit the Dutchman』
監督・プロデューサー・脚本/アメリカ
1993年
『ネイビー・フォース/テロリスト壊滅作戦 Deadly Heroes』
監督・脚本/アメリカ
『Malkat Hakvish』
監督・プロデューサー・脚本/イスラエル
1995年
『Russian Roulette - Moscow 95』
監督/ドイツ
『Luise knackt den Jackpot』
監督/ドイツ
1997年
『Put K Slave』
監督・脚本/ベラルーシ・イスラエル
1998年
『ベルサーチマーダー The Versace Murder』
監督・脚本/アメリカ
『新レッドブル Armstrong』
監督・プロデューサー・脚本/アメリカ
1999年
『人質奪還/ペルー日本大使公邸占拠127日 Lima: Breaking the Silence』
監督・プロデューサー・脚本/アメリカ
2000年
『Kumite』
監督・プロデューサー・脚本/アメリカ・韓国
2001年
『Death Game』
監督・プロデューサー/アメリカ
2002年
『Open Heart』
監督・プロデューサー/イスラエル・アメリカ
『Crime and Punishment』
監督・プロデューサー・脚本/アメリカ・ポーランド・ロシア
2003年
『Final Combat』
監督・脚本/アメリカ
2005年
『Days of Love』
監督・プロデューサー・脚本/イスラエル
2007年
『A Dangerous Dance』
監督・プロデューサー・脚本/イスラエル
2008年
『Marriage Agreement』
監督・脚本/イスラエル