キャノン・フィルムズを率いて、80年代ハリウッドに大旋風を巻き起こしたイスラエル出身の従兄弟メナヘム・ゴーランとヨーラム・グローバス。映画監督でもあるメナヘムとプロデューサーとして高い資質を持つヨーラムのコンビは、低予算のジャンルムービーを次々に製作し、『デルタ・フォース』『暴走機関車』そして『狼よさらば』シリーズなど、当時のメジャー映画会社を超える制作本数でヒットを量産。巨万の富を稼ぎ、一時代を築いていく。その一方で、ゴダールやカサヴェテス、アルトマンなど商業主義とは一線を画す映画作家たちの映画へも出資するなど、映画の道の全方位へとふたりは突き進んだ。しかし、情熱で始めた映画は、やがて大きな資本の流れにまみれ、ふたりの関係にも亀裂が入っていくこととなる… 。

本作は、2014年に惜しくもこの世を去った、メナヘム・ゴーランのキャリアを振り返るだけでなく、映画にその情熱、愛情の全てをそそいだふたりの友情、確執と離縁、そして融和を描き、新たなる時代の「ニュー・シネマ・パラダイス」とも呼べる作品となっている。

キャノンフィルムズ爆走風雲録
The Go-Go Boys: The Inside Story of Cannon Films/Golan-Globus 2014年カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション 2014年/イスラエル/89分/カラー/デジタル 監督:ヒラ・メダリア(「Web Junkie」、「To Die in Jerusalem」) 撮影:オデッド・キルマ 出演:メナヘム・ゴーラン&ヨーラム・グローバス(キャノン・フィルムズ共同設立者)、シルヴェスター・スタローン、ジャン・クロード・ヴァンダム、ジョン・ヴォイト、チャールズ・ブロンソン、チャック・ノリス、イーライ・ロス他 提供:日活/配給:東京テアトル、日活 後援:イスラエル大使館/字幕監修:町山智浩/字幕翻訳:三田眞由美